インプラントのメリットとして、特にあげられるのは、咬む力でしょう。インプラントは、天然歯の状態の80%近くまで咬む力が回復するといわれています。インプラントは、自分の歯と同じように何でも咬むことができ、食事などの不自由さから開放されます。総入れ歯にされた方々からはよく「固いものが咬めなくなった」「食事の楽しみがなくなった」など不満の声が聞かれます。これは総入れ歯には支えがなく、ただ乗っている状態だからです。この状態で、咬む力は健康なときの10%まで機能を回復できればいいほうと言われています。これでは食事を充分に楽しむことはできないでしょう。しかし、インプラントは顎の骨に人口の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定するということです。歯だけでなく失った歯根まで再生するわけですから、歯を失う前と同様に何でも咬めるようになります。
次に、審美性が高いというメリットがあります。従来の治療法である入れ歯では金具が露出したり、歯の土台である歯根の回復までは望めないなど、審美という観点から多くは期待できませんでした。インプラントにおいては、金具が露出することも当然ありませんし、周囲の歯に合うような人工の歯を固定することで、審美的なバランスを保つことができます。
他にも、ブリッジと違い周りの歯を傷つけない、顎の骨が痩せていくのを予防するなど、多くのメリットがあります。