チタンで金属アレルギーが起きることはありません。
金属アレルギーの人にとって、インプラントでアレルギーが起きるかどうかは大きな問題です。アレルギーが起きやすいのは、特にニッケルやクロムです。場合によっては銀、パラジウム、水銀などによっても起きることがありますので、歯の詰め物などとして使われるニッケルクロム合金や金銀バラジウム合金などは、アレルギーが起こることもあります。
ところがチタンは、ほとんどアレルギーが起こりません。拒絶反応がないだけでなく、生体との親和性が高く、体にもよく馴染みます。インプラントに使用される材料であるチタンは、非常に生体親和性が高いため、金属アレルギーの心配はありません。チタンはあごの歯や歯ぐきの粘膜との適合性が高い金属であり、心臓のペースメーカーや関節の部品、骨伝道補聴器にも使用されている安全な素材なのです。
また医科におけるCTやMRIなどの検査にも影響ありません。また、被せ物である上部構造にも、金属アレルギーを起こさないセラミックを使用すれば、金属アレルギーが起こる心配はほとんどありません。