一口に矯正治療と言っても、
- 予防矯正
- 床矯正
- 小児矯正
- 成人矯正
- ブライダル矯正
など、テレビやインターネットでは様々な名称の矯正治療が紹介されていますよね。中には、「自分にはどの矯正治療が良いんだろう…」と悩まれる患者さまもいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は分かりやすいように矯正治療を受ける年齢別に名称を変えているだけで、”すべて同じ矯正治療”です。
矯正専門の歯科医院であれば、年代関係なく幅広い選択肢の中から1番適切な治療を受けていただけます。
とはいえ、年齢によって使用できる装置や注意点は異なります。
実際にどういった違いがあるかについては、この次に4つの年代に分けて紹介していきますので参考にしてください。
①0~5歳くらい
基本的には、すべての歯が生え変わる前(乳歯)なので矯正治療は行いません。
ただし、以下の症状に該当する場合には「予防矯正」と呼ばれる、矯正治療前の治療を行っていくケースもあります。
【予防矯正が必要になるケース】 ●5歳未満でも顎の成長に明らかな問題が見つかったとき ●指しゃぶりや舌の動かし方など、歯並びへの影響に問題があるとき |
②5歳から12歳くらい
この時期の矯正は、
- 小児矯正
- プレート矯正
- 拡大床矯正(かくだいしょうきょうせい)
と呼ばれることが多いです。専門的には一期治療と呼び、以下のような変化が起こります。
- 乳歯から永久歯に生え変わる
- 顎の骨格の成長が著しい
そのため、取り外しができる床矯正(しょうきょうせい)装置を上顎につけて正しい歯の生え変わりや顎の成長をサポートしていく治療をするのが一般的になります。
※必要に応じて、ヘッドギアーなどの固定式の器具をつけることもあります。
③12歳から20歳くらい
いわゆる一般的な矯正治療です。専門的には二期治療と呼びます。
- ワイヤー矯正
- 舌測矯正(リンガルブラケットシステム)
- マウスピース
などの装置を使用して、治療を行っていきます。装置ごとの詳しい特徴については、こちらをご覧ください。⇒「すべての種類の矯正装置に対応」
④20歳以上
大人になってからの矯正治療です。
成人矯正と呼ばれることもあります。基本的には、12歳~20歳の頃に行われる一般的な矯正治療と同じ治療が受けられます。
ただし、20歳以上の方は未成年者に比べて虫歯や歯周病になっている方が多いです。
歯や顎の骨に影響が出るほど症状が悪化している場合には、矯正治療の方法に制限が付くケースもあります。
さらに、糖尿病や高血圧などで投薬治療を受けている場合には、矯正治療を受ける上で医科との連携が必要になるケースもあるので注意をしてください。